基本的に家電の引越しは、引越し業者が梱包、搬出、搬入を全て行ってくれるので、引越し当日まで通常通り使用できるケースが多いです。
しかし家電の中でも冷蔵庫と洗濯機に関しては、引越し前日までに準備しておかなければなりません。
何をしておかないといけないの??
ここでは引越し前日までに行うべき冷蔵庫、洗濯機の準備についてまとめてみましょう。
目次
引越し時の洗濯機の事前準備とは?
引越しで洗濯機の荷物がある方はほとんどです。
この洗濯機ですが、引越し時に新居に洗濯機を設置するスペースがあるかどうかをまずは確認しなければなりません。
洗濯機の事前準備として
- 洗濯機を置くスペースを確認
- 新居の給水栓の形状の確認
- 洗濯機の水抜きをしておく
ということが必要になってきます。
洗濯機を置くスペースを確認しておこう!
戸建てやマンション、アパートなど住宅には洗濯機を設置するべくスペースが設けられていることが多いです。
洗濯機の設置スペースは標準的な洗濯機が置けるように設計されていますが、築年数が古い物件の中には、最近はやりのドラム式洗濯機のような大型タイプの洗濯機を置くスペースが確保されていない場合もあります。
また大型洗濯機を置けたとしても給水栓や排水口が使えない…ということもあります。
いざ引越しをしてみて、手持ちの洗濯機が置けない…となると買いなおさなければならず非常に大変です。
引越しをする前には
- 新居の洗濯機の設置スペースはどうなっているのか?
- 手持ちの洗濯機を置けるのか?
- 排水口の位置、給水栓の高さなど
を確認してはかっておくとよいでしょう。
もしも洗濯機がスペース内に置けない…という場合には、大家さんなどに相談してみるのもよいでしょう。
給水栓の形状を確認しておこう!
もう1つ、引越し時の洗濯機の事前準備として、洗濯機の給水栓の形状の確認が重要になります。
実はあまり知られていませんが、洗濯機の給水栓の形状にはいくつかの種類があります。
そんなの気にした事なかった…
もし今住んでる所と形が違ってたらどうすればいいの?
現在お住まいの洗濯機に使用していた給水栓と新居先で使用されている給水栓の形状が異なるということもあります。
形状が異なる場合には、今まで使用していた給水栓と給水用ホースをつないでいた接続具の口金が使用できない場合もあるので注意が必要です。
引越し前までに新居先の給水栓の形状を確認し、新居先の給水栓の形状に遭った口かね、ホースを締め付けるためのバンドを購入しておく必要があります。
洗濯は水抜きが必要!!
引越し時の洗濯機の事前準備として重要なのが「水抜き」です!
洗濯機には洗濯が終わって排水した後でも、本体内に水が残っています。
この水を抜く作業を水抜きといいます。残った水を可能な限り抜き取っていきます。
もしもこの水抜きをせずに引越し時に洗濯機を運んでしまうと、配送途中に水が漏れ出てしまう恐れがあります。
荷物が水浸しにならないようにちゃんとしておかない駄目だね~
床が水で濡れてしまうと、引越し作業を行っているスタッフが足を滑らせてしまう危険性があり、運搬中の家具、家電などの荷物が破損する場合もあるでしょう。
また新居先や旧居先が傷ついてしまったり、なんらかしらのトラブルが起こったりする可能性が高くなります。
さらに洗濯機を輸送中に水が漏れてしまうと、他の荷物が水にぬれて壊れてしまう場合もあるので困ります。
つまり洗濯機の水抜き作業は、家具や家電などの故障や破損を防ぐだけではなく、作業をする人の安全確保のためにも欠かせない作業となります。
引越しをする前には忘れずに洗濯機の水抜き作業を行うようにしましょう。
洗濯機の水抜き手順はどうやってやるの?
引越しをあまり経験したことがない場合、洗濯機の水抜き作業を行ったことがない…という人も多いでしょう。
ここでは洗濯機の水抜き手順を簡単に解説していきましょう。
- 洗濯槽の確認
- 給水用ホースの水抜き
- 洗濯機の水抜き
- 給水用ホース、電源コードの取り外し
- 排水用ホースの取り外し
- 洗濯機のふき取り
ただ手持ちの洗濯機の機種によって手順が異なってきますので、取扱説明書などを確認しながら作業を行うことをおすすめします。
洗濯機の水抜き手順
1、洗濯槽の確認
洗濯槽の中に、衣類が残っていないかどうかを確認しておきます。
もしも衣類が残っている場合には、取り出しておきます。
洗濯ネットなど、取り外しが可能な付属品は取り外しておき、紛失しないように袋にまとめていれて保管しておきましょう。
2、給水用ホースの水抜き
給水栓と洗濯機をつなぐための給水用ホース内の水抜きからはじめていきます。
水が出ないように給水栓をしっかりと占めて、洗濯機の電源を入れます。
洗濯コース、もしくは洗浄コースを選んでスタートしていきます。
この時に選ぶコースに関しては洗濯機の機種によって異なるので、一度取扱説明書を確認するようにしましょう。
スタートボタンを押して15~30秒ほど経過したら電源を切ります。
洗濯機に水が流れる場合には、給水栓をもう一度締めて最初からやり直します。
3、洗濯機の水抜き
洗濯機の水抜き作業に関しては縦型式洗濯機とドラム式洗濯機でやり方が異なります。
縦型式洗濯機の場合、洗濯機内に残っている水と排水ホースに残る水を流し出します。
洗濯機の電源を入れて、脱水コースを選んでスタートボタンを押し、時間が一番短いコースを選びましょう。
ドラム式洗濯機には洗濯機内に溜まったゴミなどの異物を取り除く機能があり、これで洗濯機内に溜まった水を排出します。
洗濯機本体下部に設置されたつまみを緩めて、排水を行います。
排水された水は洗面器やバケツなどで受け止めましょう。
4、給水用ホース、電源コードの取り外し
洗濯機と接続している電源コードや給水用ホースを取り外していきます。
コンセントから電源コードを外してドライバーを使ってアースケーブルを取り外していきます。
電源コードとアースケーブルは養生テープなどで短くまとめて洗濯機本体にくっつけておきましょう。
次にドライバーを使い、給水栓と給水用ホースをつないでいる口金やバンドを外していきます。
給水栓に接続用の口金が残るタイプは、着けたままにせずに外しておきましょう。
外した給水用ホースはタオルで拭いて、先端をビニール袋で止めておくと水漏れしません。
口金、バンドは新居先でも使用できる場合には、紛失しないように袋などにまとめておきます。
縦型式洗濯機では電源コードや給水用ホースを取り外した後、洗濯機を軽く傾けることで洗濯機内に残っている水が排水ホースへ流れていきます。
ただドラム式洗濯機は傾きに弱いため、この作業は行わないようにしましょう。
5、排水用ホースの取り外し
排水口から排水用ホースを取り外していきます。排水用ホースは曲げやすいようになっているのでホースに水滴が残りにくいです。
排水用ホースを外したら、ホースと排水口に残った水が流れるので、タオルなどを用意しておきましょう。
排水用ホースの先端をタオルの上に置いて、中の水を流しきったら、全体を拭き取り、先端部をビニール袋で包んで養生テープで固定します。
6、洗濯機の拭き取り
洗濯槽の中に残っている水滴をタオルで拭き取ります。
ほこりも拭き取っておくと、設置時も便利です。
引越し時の冷蔵庫の事前準備とは?
引越し時の家電の事前準備として
- 冷蔵庫の中身を空にする
- 冷蔵庫の電源を切る
- 冷蔵庫の中を掃除する
- 冷蔵庫の水抜きと霜取り
が必要になってきます。
冷蔵庫の中身を空にしておこう!
まず冷蔵庫は中身の入っている状態では、運搬することができませんので、引越し前日までに冷蔵庫の中を空っぽにしておく必要があります。
そのためにも引越し前は計画的に冷蔵庫の中を片付けていく必要があります。
早くから計画立てておかないと空にするの難しそうだね
引越し日の日程に合わせて食材を減らしていくとよいでしょう。
また新たな食材購入はできるだけ控えて、引越しまでに全部使い切ってしまうが理想的です。
冷蔵庫を運搬する場合、引越し前日から電源を抜いて、氷や霜取りをしていきます。
このタイミングまでには冷蔵庫を空っぽにしておかなければなりません。
食材や調味料などがどうしても残ってしまった…という時には、クーラーボックスなどに食材を入れて自分で運ぶか、クール宅急便など温度管理が可能な宅配サービスを利用して運搬することになります。
また冷蔵庫が空っぽになったタイミングで冷蔵庫の中を掃除しておくとよいでしょう。
いつもは食品が入っているため、冷蔵庫の中は掃除がしにくい場所になります。
普段なかなか冷蔵庫を隅々まで掃除って出来ないからしておこうっと!
引越し準備前で空っぽになっている状態の時は冷蔵庫の掃除のチャンスと言えるでしょう。
掃除は、棚、ポケットなど細かいパーツを取り外して洗っていきます。
冷蔵庫内は洗剤を薄めた液に湿らせた布巾などで拭いていくとよいでしょう。仕上げには消毒用のエタノールをスプレーして消毒殺菌しておきましょう。
冷蔵庫の水抜きと霜取り
引越し前日には冷蔵庫の水抜きと霜取り作業をしなければなりません。
水抜きは製氷機内の氷や蒸発皿の水を捨てることです。
氷が残っている場合には、早めに冷蔵庫の電源を切って溶かしておきます。
また蒸発皿の水抜きに関しては引越し業者が作業してくれる場合もあるので確認が必要です。
霜取りは、冷蔵庫の電源を切った後にドアを開放し、冷蔵庫内についている霜を溶かしていきます。
冷蔵庫の中には霜取り機能が搭載されている新機種も登場しています。
水抜き、霜取りが終わったら、電源コードを冷蔵庫の側面に養生テープなどで留めておきましょう。
冷蔵庫の引越し当日の準備は?
水抜き、霜取りがきちんとすんでいるか、冷蔵庫内に食品は残っていないかをしっかりと確認した後は引越し業者に運搬をお任せします。
運搬時はできるだけ冷蔵庫を傾けないようにすることが大切です。
多少の傾きであればそれほど問題はありませんが、真横に近い角度で運搬すると、車の振動でコンプレッサー内のオイルが冷蔵庫の冷却装置に流れこんでしまい、故障の原因になってしまします。
重さのある冷蔵庫は自力での運搬は難しいので、引越し業者に搬出、搬入してもらうようにしましょう。
設置場所を指定しておくことも大切です。
冷蔵庫を設置する場所は直射日光が当たらない場所、風通しがよいところがおすすめです
ガス、オーブンレンジの近くだと、冷蔵庫の冷えが悪くなったり、電気代が高くなったりする場合もあるので、近くは避けておくとよいでしょう。
洗濯機と冷蔵庫の引越し前の準備についてのまとめ
洗濯機と冷蔵庫の引越し前に必要な準備について調べたことをまとめました。
- 洗濯機は新居の設置スペースと給水栓を確認しておく
- 洗濯機は必ず水抜きをしておく
- 縦型とドラム式で手順が異なる部分があるので必ず取扱説明書を確認
- 冷蔵庫は前日までに中身を空にしておく
- 残ってしまった食材等はクーラーボックスなどで運ぶ
- 冷蔵庫も事前に必ず水抜きと霜取りをしておく
洗濯機と冷蔵庫は運搬時に注意が必要な家電です。引越し後に故障していたなんてことにならないためにも事前に準備をきちんとしておきましょう!
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